前を向いて

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日曜日、夕方6時に待ち合わせし2人は予約していたお店に入った。 「どうしたの、こんな高そうなところ」 智昭が予約していたのは高級ホテルのレストランだった。 桃花は心配になった。「割り勘で」が口癖のこの男とこんな所に来てよかったのか。 「ん、まあたまにはね。今日は俺の奢りだから安心してね」 奢りという言葉を聞き桃花は安心した。 ワインが運ばれ、2人は手に取った。 「プロジェクトお疲れ様。」 智昭が言った。 「ありがとう」 2人は食事を楽しんだ。 そしてしばらくして 「実は今日、伝えたいことがあるんだ。」 そう言うとホテルの照明が暗くなった。 「え、なに」 突然のことに桃花は驚いた。 するとウェイターがロウソクがささったケーキを運んできた。 「これは…」 ケーキには【Happybirthday!!桃花】 と描かれていた。 「本当は明日だけどね、誕生日おめでとう桃花」智昭はポケットを漁って何かを出した。 (え、どういうこと、なにこれ) 桃花は頭が追いついていなかった。 まさかのサプライズに困惑していた。
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