8人が本棚に入れています
本棚に追加
はじめに
── 今、アジアの映画が熱い。
声を大にして言いたい。
ここ数年、アジア映画が凄い。
ヨーロッパ圏の映画市場が、金縮路線に向けて動く中。
Jホラーが伝染した韓国ホラーの流れから、低予算繋がりで韓サスの流れが来ているのだ。
韓国ホラーが火付け役になり、シンガポール、中国、台湾。
質の高いアジアホラーは、もうすっかり一部の映画ファンに市民権を得ている状態だ。
ヨーロッパ圏の中では、特にロシアホラーが最近では熱いのだが。
それと別の流れで、じっとりと怖い、南米系ホラーがゲームを中心にして映画に進出して来ている。
「オールド・ボーイ」のヒットが日本でも有名になったが。
低予算繋がりからか、ライトな韓流ラブコメを経て、いち早くホラーからサスペンスに本腰を入れた韓国映画は、この分野では間違いなく世界のトップを走っていると思う。
当たり外れはあるものの、レビューでもめちゃくちゃ高い評価を叩き出しているのは、サスペンス・ジャンルである。
── そして。
「カイジ 動物世界」「夏、19歳の肖像」
この2本は、観た時に衝撃が走った。
ちなみに、どちらも中国映画。
正直、華流……中国を舐めていた。
いや考えてみれは、香港── ジャッキーチェン、ブルースリー、キョンシー、チャイニーズゴーストストーリー、金城武を生み出した、映画大国を吸収した国である。
その華流が、サスペンス映画に参入し始めているのだ。
まだ本格的ではないものの、ご存知の通り2作品とも原作は日本だ。
韓国映画でも、日本原作の映画は多い。
オールドボーイ、彷徨う刃、凍える牙。
非常に質の高い日本サスペンスが、海外に流出しているとも言える。
一方で、日本サスペンス映画はどうかと言うと、興行が軒並み低陸飛行……。
謎解きミステリーと警察もの以外で、日本の不作が続くお寒い状態なのだ。
何故だろう。
原作が不作なら、海外に流れたりしない筈。
ああああっ……なんて勿体ない。
ワタシはアジア大好きなヒトだ。
韓国も中国も、台湾、タイ、シンガポール。
大好きである。
だってアジア人だもーん。
勿論、韓国映画や中国映画が盛り上がってくれるのは嬉しいし、面白いサスペンス映画がたくさん見られるのも嬉しいです。
だが!
せっかく素晴らしい才能を持った日本人クリエイターが、母国で有名になれないなんて、そんなのは余りに勿体ないではありませんか。
外国行かないと、映画化されないなんて。
クールジャパンで、アニメ化はワンチャンされるかも知れないが、それだとアニメ化に強い、キャラクター性が強い作品しか残らない。
サスペンスファンが喜ぶ、ヒリヒリするようなツイストの応酬や、観客を飲み込む圧倒的なスピード感。
ストーリーの良い作品達は、永遠に陽の目を見ないことになります。
── と言うことで。
何が言いたいかというと。
サスペンス映画を見てくれ!!!
マジで強烈に推したい!
ちと集中して見ないとストーリーが追えなくなったりするが、それを補って有り余る「何か」があるのがサスペンスである。
脳力使い切って、虚脱状態になるまで。
是非、心ゆくまで耽溺して頂きたい。
ちなみに、これから紹介させて頂くサスペンス作品は、ワタシが個人的に好きな作品だ。
ホラーやサスペンス以外の作品もある。
またサスペンスであっても、アジア圏ではない米国系映画作品も紹介予定だ。
完全に個人的な趣味なので、趣味に合わない方も居るかも知れない。
ただ、是非この文章をキッカケにして、良質なストーリーに出会ってみて下さい!
皆さまに、ステキな物語との出会いがありますように!(*'▽'*)
※注意※
本編では、ストーリー紹介中に一部ネタバレが含まれます。
気になる方は、前半の紹介部分のみ見て頂くか、閲覧注意でお願いします♪
最初のコメントを投稿しよう!