プリースト─悪魔を葬るもの─

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プリースト─悪魔を葬るもの─

……うーむ。 のっけからマイナーな作品^_^; 韓国映画好きでも、意外に知らない人も多いかも知れない、そんな作品。 主演の一人、イケメン俳優カン・ドンウォンさんのファンなら「あー、懐かしい〜ねっ!」となるかもですが……。 だがしかし、韓サス初心者の方に、個人的に是非オススメしたい作品なのだ。 面白さは、個人的に太鼓判押したいレベル。 スピード感、スリル、ドラマ性、演技、どれも高いレベルであり、非常に分かりやすく、初めてでも比較的安心な作品だと思います。 何故なら、非常に【韓サスらしい】と言える作品。まあサスペンス、と言うか、内容はどちらかと言うと、サスペンスホラーなんだが……。 実は公開当時、韓国映画では珍しいエクソシストもの、という事で話題になった作品だ。 ※※※※ ストーリーは、少女が悪魔に取り憑かれた所から始まります。 その少女を除霊するため、助けを求められるカトリック系協会。 しかしながら、韓国ではインチキに近いカルトや占い師が多数乱立していて、正統派であるキリスト教の協会は難色を示す。 新興カルトと歴史あるキリスト教を一緒にされたくない、と言う訳ですね。 仕方なく、あまり評判の宜しくない一人のおっちゃん神父が、エクソシストを行うことになります。 彼なら協会のはみ出し者なので、あまり評判に影響が無いと思われた訳です。 おっちゃん神父には前まで相棒がいたのですが、精神を病んでしまいパートナーを降りてしまっていました。 なので今回のエクソシストに、新しい相棒を神学校から借りる事になります。 この新・相棒もクセ者で、深夜に寮を抜け出し酒を買いに走る、授業はサボる&テストではカンニング、と言う、神学校一なんというか素行の悪い生徒さんです。 新・相棒(仮)になった男子生徒は、ある日、内密に協会の人に呼び出されます。 実はおっちゃん神父は、過去に何度かエクソシストを行っているものの、黒い噂がある人物。 それは除霊と称して、動けない少女に性的な暴行を行なった疑惑があるというもの。 エクソシスト自体、ペテンの可能性アリ。 協会の重鎮は、男子生徒に「相棒として除霊を手伝いつつ、彼の行動を常に監視して協会に報告して貰いたい」と頼みます。 かくして、相手を信用していいのか全く分からないまま、相棒(仮)はおっちゃんと一緒に悪魔の除霊儀式に向かうと言うストーリー。 ── 果たして、真相とは? おっちゃん神父はペテン師なのか。 悪魔は、本当に居るのか。 取り憑かれた少女はどうなるのか。 と言うストーリー。 難を上げるとすると、韓国映画特有の、色味がくすんだ感じで「映像」が綺麗ではない点でしょうか。 あと多少、構成が雑なくらい。 それ以外は、大体ハイレベルと言える作品! かなり満足感のある、エンターテイメント作品だと思います! 韓国映画の面白さ、の一つに「中盤になるまで、作品の方向性が全く読めない」と言うのがあります。 今回だったら「サイコサスペンス」か「スピリュリチュアルホラー」なのか「社会派ドラマ」なのか、途中まで全く分からないまま視聴する、と言う事で。 恐らく、韓国映画以外ではあまり見ないタイプの構成映画が多いです。 こういうのを最後スキッと纏めちゃうのが、韓国映画のスゴい所。 他の国でコレをやると、大体コケます。 多少のアラでも、パワフルに視聴者のハートを持って行ってしまう、韓国映画のあの感覚。 あの感覚が、やはり韓国映画の魅力の一つではないかと思います。 なので「プリースト」 是非オススメです! 機会があれば、是非見てみて下さいね! 2020.9.15
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