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テロ・ライブ
続いては、王道の韓国サスペンスから一本。
コレは、韓サス好きな人ならハズレ無しの、あまりにも王道を地で行く名作。
ちなみに前出の【チェイサー】で、サイコな殺人鬼を演じたハ・ジョンウさま主演。
こちらも主役の元キャスターながらも、見事なゲスっぷりを披露していてオツな作品です。
元テレビキャスター、現在はラジオパーソナリティーの主人公が、とある理由で爆破テロ事件に巻き込まれるというストーリー。
かなりハードな時限サスペンス。
それでいて背景に流れる、なんやかんやで捨てられない、様々な登場人物達の男のメンツがついつい「……なんだかなぁ」とやるせなさを感じさせる。
とっても韓サスらしい映画です。
観た方も多いかも知れませんが、未視聴でしたら是非! サスペンス好きにはオススメです。
※※※※※※
ストーリーは。
過去に人気TVキャスターだった主人公。
今はとある不祥事で降格になり、ラジオパーソナリティーとして働いています。
彼はかつて上司と共に不正にワイロを行なっていましたが、この件が発覚した後に上司は全ての責任を主人公に押し付け、自分だけ何の責任も取らなかった経緯があります。
ある日、彼がラジオで司会するリスナー参加番組に、テロリストを名乗る男から電話が入ります。
当然、イタズラだと思った主人公。
適当にあしらい、電話を切ってしまいます。
── しかし直後、橋が爆破され、大勢の人が危険な橋の上に取り残されていると言うTVニュース速報が入ります。
再びラジオにかかってくる犯人からの電話。
本物のテロだと確信した主人公は、かつての上司に連絡し「テロの独占生ライブ中継をやる代わりに、自分の降格を取り消し、TVキャスターに復職させろ」と提案します。
TV報道を差し置いての、ここだけの独占インタビュー。当然、国中が注目する筈です。
上司としても逃すのは惜しいネタ。
かくして多くの他人の不幸を利用した、前代未聞のテロリストとのライブ中継が始まるのですが……。
というストーリー。
最初は甘く見て利用しようとしていた犯人に、徐々に狂わされて、進退窮まっていく。
このスリリングな展開がエモい傑作!
「テロ・ライブ」
オススメです。
是非、一度ご覧になってみて下さいね。
2020.10.26
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