エブリスタの愉しみ

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そんな私が変わったきっかけは、自分自身で初めて長編を公開したことでした。出版社や公募小説賞で没になったものの、思い入れがあったので闇に葬れなかった作品を、エブリスタで公開しようと思い立ちました。 2020年5月、長編の連載をスタートしました。最後まで完成していた作品だったので一気にまとめて公開しようとも思いましたが、初めて連載形式で公開してみました。すると今までの作品で一番多くの方に読まれました。 スターもいただいたので、お礼としてその方の作品を読みに行きました。ちょうどコロナ禍のステイホーム期間中にスマホで電子書籍を読んでいたこともあり、長編でも抵抗なく読めました。 羽場タケルさんの『僕のままで、君のままで』を読んだとき、衝撃が走りました。読み進めるのをやめられない面白さで、「エブリスタでこんな面白い作品が読めるなんて!」と思いました。 スターをいただいた方の作品だけ読むなんてもったいない、もっと面白い作品を探しに行こうと思いました。 Suzugranpaさんの『モノクローム』は、音楽と色彩(共感覚)をテーマにした作品で、音楽の知識が作品とマッチしていました。ほかに面白い音楽小説はないかと探して出会った有坂海月さんの『晴れた心に、傘は要らない。』はSCP小説(←この表現で適切か不安ですが)で、SCPの雰囲気と音楽が非常にマッチしていました。
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