犯人との対峙

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みんな早苗の話に頷いた。 私はしばらくSNSから距離を置いて、その間にSNSとの付き合い方を考えようと思う。 「そろそろ閉店の時間ですよ」と店主に声をかけられて、もう12時になっている事に気づいた。 慌てて店を出て、電車に乗る。 私が家に着いた時、みんなから無事に家に着いたとラインがきて、ホッとした。 2日後の6月12日(土)、私は一日中ゆっくりと家で過ごしている。 そして、私の事をずっと心配してくれていた母に、まりの事件の顛末をきちんと話した。 「自分が間違った事をきちんと反省してやり直す茉莉が大好きよ」 母は由衣を責める事もなく、そう言って私を抱きしめてくれた。 今まで抱えていた問題のほとんどが解決した。 後残っているのは、生保レディを辞める問題。 仕事自体は好きだけど、山田支社長の事、二宮支部長の事があり、南支部で仕事を続ける気にはならなかった。 『日永さん。 生保レディを辞める必要は無くなりましたよ。 山田支社長は北海道に転勤、私と日永さんは東支部に移動する事になりました』 日曜日に木村さんからラインがきた。 読んだ瞬間、「本当?」と大声を出してしまった。 木村さんが本社に事情を説明してくれたのだろうけど、毎月1件しか契約を取っていない木村さんの言う事を本社が聞いてくれた事に驚いてしまう。 月曜日、南支部に出社すると、すぐに二宮支部長に呼ばれて、山田支社長が北海道に移動になった事と、私と木村さんが東支部に移動になった事を告げられた。
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