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「拝啓、昔の自分様。今から書く独白は貴女へのものです。
今すぐにでも死んでください。」
かつて神様だった頃、私はこの文を書いた。
私は、齢十六で自殺した。しかし、幸運にも、一人の慈悲深い女神に救われ、私は世界を形作る神となった。
世界を書き換えた。世界を作った。人間を見つめていた。
あるとき、私は自分の希望を乗せた子どもを、使徒として世界に放り込んだ。そして、その行く末を眺めた。
全員が私と同じように死んだ。
ある者は、私と同じように虐待を受けた。私と同じように虐められた。ある者は、私と同じように劣等感に苛まれた。私と同じように全ての人に嫉妬した。ある者は、私と同じように恋に破れた。
尽く死に絶えた。
いくつもの使徒が、私という母を恨んだ。憎んだ。殺そうとした。生まれてきた意味を否定した。
私は発作を持っていた。子どもの頃に受けた虐待が思い出されると、過呼吸になる。ある者は、私と同じ苦しみを味わった。
全て私の失態ゆえだった。私は何人もの使徒を、子どもを殺した。許されなかった。それはまるで、虐待を受けた子が、自らの子に同じ虐待を繰り返したように。
私は最早、人間を平等に愛せる神様ですらない。
愛を知らない人間が、他人を愛するなど、とうてい不可能なのだ。
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