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急に紹介されて慌てたサザは、ローラに向かってとりあえずぺこりと頭を下げた。
「ど、どうも……私がサザ・アールトです。よろしくお願いします」
「まあ!!」
ローラと呼ばれたメイドはさっきより大きな声で叫び、卒倒しそうな顔色になっている。多分、「五十人目」というところをサザが聞いてしまったからだろう。
「サザ様、ご紹介に預かりましたメイド長のローラです。先程は大変失礼いたしました」
ローラがサザに優しい笑顔を向けて言った。さっきはユタカに怖い顔をしていたので、サザは少しほっとした。
「二階にお二人のお部屋を用意しています。お荷物は従者に運ばせますね」
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