7.ローラの心配

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「あっ……いえ! 大した量じゃ無いので!  自分で運びます‼︎」  サザは手に持った鞄を受け取ろうと手を伸ばしたローラに慌てて胸に荷物を抱え直した。 「そ、そうですか……? ご無理がなければ勿論構いませんが。  しかし……領主様は一刻も早くお召し物を変えてください!  そうでないとサザ様がこのままご実家に戻られてしまいますよ!」  ローラは半ば無理やりユタカを押して、奥の部屋へ連れて行こうとしている。 「先に二階の部屋に行ってて」 「あ、はい……」
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