幽霊の同居人は人間だ。

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　飛行機といくつもの電車に乗ってついに阿佐ヶ谷駅に着いた。着替えとちょっとした筆記用具が入った肩掛けバックとリュックを背負って住宅街を歩いてアパートに行く途中でいくつも大きな家と外車を見た。阿佐ヶ谷ってこんなところだったのか。…本当に騙されていないよな。駅から歩いて5分ほどでこれから住むアパートに着いた。ベージュのタイル模様でとてもおしゃれだ。築5年も経っていないんじゃないか？入り口にはオートロックもついている。契約してすぐに届いた鍵で自動ドアを開ける。真正面にあるエレベータに乗って４と閉じるボタンを押す。この建物は4階建てなのにエレベーターがついている。つくづくこの部屋に住むのかと思もうと不思議に感じる。4階に着いて側に僕の部屋がある。真っ白なドアを開け、玄関を抜けるとリビングにはグレーのソファとテーブル、そして32インチの薄型テレビがあった。ソフアーには白とグレーの縞々模様と黒い無地のクッションが置いてあり、どれも全く汚れやしわがなかった。テレビ然り家具全てと配置はまるで人が住んでいないモデルルームみたいだった。テーブルの上には白い紙が置いてある。手に取ってみると置手紙のようで活字で書かれている。