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シェアルームにはそれぞれ部屋があるが、その各々の部屋には4桁のナンバーロック式の鍵が備え付けられていた。変わった部屋だとは思ったが恐らく他人のプライバシーは覗かないでくれという無言のメッセージだと僕は受けとった。ベットと机が同じ位置における二段ベットのようなものと本棚は部屋に備え付けてあり、焦げ茶のお揃いの色だった。家具はどれも新品のような匂いでとてもキレイだった。前の人はとても丁寧に使っていたのだろうか。誤って腕時計とかで傷を付けないようにしなければいけない。本棚にはお気に入りの本を入れる。その中でも地元の古書店で買ったジーン・ウェブスターの「あしながおじさん」は僕にとって希望であり、もっと頑張ろうと思わされる。本当はもっとたくさん本を持ってきたかったが、勉強の妨げになってはいけない。それに本棚も限度がある。教科書やノートを入れるところが無くなってしまう。また各々の部屋は防音であることがわかった。ラジオを流しながら課題をしているときにトイレに行くと音が全く聞こえなかった。ドアも普通の扉より少し重く、壁も分厚かった。ここまでプライバシーを徹底に守る部屋は見たことがない。さすがの僕は変わった部屋だと思う以上に変、いやおかしい部屋だと思った。逆に油断させて何か狙われているのだろうか。
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