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「はぁーー学校行きたくない.......」
ベッドから起き上がったあたしの第一声。
近くにある鏡をのぞくと、昨日寝れなかったせいで酷い顔になっていてとても人前に出れる顔なんかしてない。
「ごちゃごちゃ言ってないで早く準備しなさい!」
「日奈子!?なんでここに!?」
行きたくなさすぎてもう一度布団に入ろうとしたところ、親友の日奈子のカバンがあたしの頭を襲う。
「なんでって、あんた.......ウジウジうるさいから泊まったじゃない」
「あー、そうだったね.......」
日奈子もいることだし、仕方なく洗面台へと向かう。
草野千花
今日から高校2年生。
そして、親友の鳥海日奈子は中学からの親友。
「ねぇ、日奈子.......なんか気合い入ってない?」
制服を見にまといながら、横目でちらっとみた日奈子は髪の毛はいつもよりまかれていて、アイメイクもいつもよりパッチリおめめ。
「だって、今日からは今までとは違うんだよ!?」
「はぁ.......」
「なによ、その気のない返事は!男の子と関わっていけばあんたの男嫌いもなくなるかもしれないじゃん?」
「できれば一切関わりたくない.......」
「もう昔の話でしょ?小学生のガキじゃないんだよ」
「わかってる.......でも.......」
昔はこんなあたしじゃなかったし、ちゃんと好きな人だったいた。
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