シベリアンハスキー

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「いや、あるだろ出会いは、その辺にゴロゴロ。それ気付いて無いだけじゃねえの?」 「まっさかあ。そうやってからかわないでよ。私なんてどうせ目付きキツいし」 「目付き?キツいか?」 私の顔を覗き込んできたその距離があまりに近くて、つい一歩下がる。 「そ、それ昔茂木が私に言ったんでしょう。私めちゃくちゃショックだったんだから。だから、キツくないようなメイク研究だってして、肌のお手入れも頑張ってたんだから」 「そうか、そりゃスマン」 シベリアンハスキーが尻尾を垂れる。 「それに、こんな大きな吹き出物出てる女、好きになる男いるわけないじゃん」 自分で言っったくせにちょっと傷付く。 「吹き出物?」 訝しく眉を寄せる茂木。 「ほら、ここ!大っきいの出来てるでしょ?」
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