190人が本棚に入れています
本棚に追加
「……アイツは、俺よりあんたの方を心配してるに決まってる」
「またそんなこと言って。母さんも気にしてたぞ?」
「…っ、アイツらはあんたが思うほど心配なんかしてねーよ!!!余計なお世話なんだよ!!!!」
反射的に怒鳴りつけた。
「琉架─」
「頼んでもないのに、余計な口出しすんなよ!余所者の俺に、あの家なんか関係ねぇよ!!!勝手なことしやがって…!!」
ぎろりと兄貴を睨みつける。
「俺とあんたは違う。もう俺に構うな…!」
「おい、琉架…!」
散々吐き捨ててやったあと、背を向けて階段を駆け下りる。
最初のコメントを投稿しよう!