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「………………え？」
目の前に、人が倒れている。
(えっ?!何事なの、これ…?!)
キョロキョロと辺りを見回してみるけれど、明らかに人はこの人しかいない。
(へ、変な人とかだったらどうしよう…)
面倒事に巻き込まれるのは嫌だし、無視して部屋に入っちゃおう。
そう思って自分の部屋の番号が書かれたドアを見るも、どう見てもその人がドアに被っている。
(最悪!!開けられないじゃん…!!!!)
今開ければ完全にこの人にドアがぶつかる→起きてるor死んでるにしてもやがて騒ぎになり、事件に発展する恐れアリ→見なかったフリしたのを罪に問われる可能性アリ…。
(………………詰んだ…。グッバイ、私の人生……)
一人で冷静に計算して青ざめていると、やがて転がっていたその人がもそもそと動き出した。
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