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ゆっくりと瞼が持ち上がり、そこからガラス玉のように透き通った綺麗な青い瞳が覗いた。
(て…天使みたい……!)
思わず見惚れてしまうほどの美貌に、息を飲んだ。
とはいえ、あまり人をじっと見るものじゃない。
じっと見られる側はいい気しないものね!
「な、なんでこんなところで寝てたの?風邪引くわよ?」
起き上がるのを手伝うために手を差し出すと、掴まれた彼女の手が冷たいことに気付く。
「冷たっ!…っていうか、ずぶ濡れじゃない!まさか、ずっと外にいたの?」
私が尋ねると、その子はこくりと頷いた。
(あぁ、もうこんな可愛い女の子がこんな外に一人なんて危ないじゃないの…!)
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