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「あ、ありがと」
お皿を受け取る時に、ハルの指先にちょんと触れ合った。
たったそれだけのことで、顔が一気に熱を帯びる。
「!」
反動でお皿がぐらつきそうになり、ハルが咄嗟に支えた。
「…っぶない〜…セーフ」
「ご、ごめん…!」
「藍〜、緊張しすぎ。そんなに俺に弱いの?」
「だ、だって…ハルが…」
「俺のことスキなんでしょ?知ってる。ちなみに俺はさっき言ってた渡辺さんなんて目じゃないぐらい、藍のこと大好きだよ」
「…!」
いつも全部、ハルには見抜かれてる。
私が何に悩んでるのかも、きっとお見通しなんだろう。
「さ、いっぱい飲んで食お?俺だって久々に早く上がれたし、藍にも会えて嬉しいんだ」
「うん…!」
「やっぱり藍は、笑ってる顔が一番いいよ。俺、藍の笑った顔大好きだからさ」
「…もう!そんなこと言うのハルだけだからね?」
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