190人が本棚に入れています
本棚に追加
「とりあえず、もうすぐ暗くなるし危ないから中に入って!そんで、お風呂に入って!ね?」
なんだか彼女が可哀想に見えていたたまれなくなり、すぐにでも彼女が温まれる環境にしようと家に招き入れる。
「あ、お風呂は入ってすぐ右の部屋だから。ゆっくり使ってくれていいからね。脱いだ服は洗濯かごに入れておいて。洗って乾燥機にかけるから」
「……」
ぽたぽたと服から水を滴らせたまま、彼女はぺこりと頭を下げてお風呂場へと入っていくのを見送った後、私は急いで彼女が着れる服などを用意した。
(サイズ私と同じのしかないけど、大丈夫だよね)
服を用意したあと、ケトルでお湯を沸かして温かい飲み物も飲めるようにした。
(手も空いたし、今のうちに晩御飯の用意しよ)
最初のコメントを投稿しよう!