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「………なーんてね♪」
肌を撫でていた手がスッと離れ、彼が何もしないと主張するように両手を上げる。
「へ………?」
「安心して、昨日は何もしてないから」
「ほ、ホント…??」
「ホント。だってカラダ、痛くないでしょ?」
「…!!」
自らの身体に異変がないことにようやく気が付いて、ホッとする。
…それも束の間、もう一つ疑問が浮かぶ。
「ま、待って!じゃあ、なんで服散らかってるの…?!」
「酔っ払って寝てたかと思ったら、急に目を覚まして『暑い!』って脱ぎ出したんだよ」
「な、あぁあぁ…?!?!」
「ま、俺としてはおねーさんの妄想通りだと有難かったんだけど♪」
「な…っ?!バカ言ってないで服!着て!」
そばにあった彼のシャツを投げつける。
「あはは、愛の暴力だね♡」
「バカじゃないのッッ?!?!」
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