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言いかけた時、ぎゅっと突然手を掴まれて驚く。
「子供扱いしないでよ。言ったよね?俺、おねーさんが彼氏としてる事もできるって」
「な─」
ぐるっと彼の方を向かされ、至近距離で目が合う。
「俺、もう16歳だよ?おねーさんが思ってるほど子供じゃない。キスもそれ以上のことも、何だってできるよ」
「じ、16…?!」
確かに私より少し高い背に、華奢ではあるけれどシャツ越しでも分かる男の子の体。
見た目に反した力強い腕と手。
無邪気かと思えば、時々見せる大人の顔。
そのどれもが、彼が子供ではないことを示している。
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