Episode6.甘い熱

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駅に歩いて向かいながら、我ながらファッションの疎さと雑さは直しようがないと心の中で呟く。 (ついこの間直そうとか決めてたけど、なんかやっぱ私には無理じゃない…?) うーんと唸りながらも、駅に着いた。 「あ、藍!」 呼ばれて振り返ると、ハルがこちらに向かって手を振っていた。 「ハル?!もしかして待った!?」 「ううん、俺もさっき来たとこだよ〜」 「ほ、ホントに?待たせてない?」 「藍が俺のために可愛くしてる時間ぐらい全然待てるよ」 (ま、眩しい笑顔きたー!!!) キラキラ笑顔に目が眩んでいると、ハルが私の手を取って繋いだ。
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