Episode6.甘い熱

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(手!手が……!!!!) 未だに慣れない手繋ぎに一人テンパっていると、ハルが更に追い打ちをかけるように微笑んでくる。 (うっ…コンボダメージ…!) 「あははははっ!藍ってば緊張しすぎ…!顔真っ赤じゃん!」 ハルが私を指さして笑う。 「な…わ、笑わないでよ…!手繋ぐのなんか、久しぶりだからであって…!」 「冷やかしで笑ったんじゃないって。可愛くて笑ってんの!」 ぷに、と頬をつつかれる。 「あー、もう藍が可愛すぎて困る〜♡」 「や、やめてよ、可愛くなんてないから…!」 「なんで?可愛いじゃん」 ハルが私の手を引いて歩き出す。
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