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私はまんまと彼に距離を詰められて逃げ場を失った。
「ち、近い!っていうか、服!服着て!」
(目のやり場に困る…!)
目を逸らしていると、彼が私のこめかみにちゅっとキスをする。
「ひぇあっ?!?!」
思わずまた変な声が出た。
「何その反応…おねーさん、かーわい♡」
からかわれてるのだと思うと、じわじわと顔が赤くなるのが分かる。
「な…っ、か、からかわないで!」
「からかってないよ。ホントのこと」
「絶対ウソだ…!」
少しでも逃れたくて、彼の肩をぐいっと押してみる。
けれど、効果がないのか彼がニヤリと笑いながら私の手をぎゅっと掴んだ。
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