運命との遭遇

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その様な時、ボクはその少女に何を呟けば良かったのだろうか? そこのアナタに尋ねるのだけれども、もし、アナタが死んでしまいたいと希死念慮に取りつかれたとして、アナタは誰にどの様に打ち明けるのかしらねぇ? ボクは時々、分からなくなってしまう事がある。 ボクは一体、何者なのだろうか? 何の為に存在しなければならないのだろうか? 別に存在する必要性が無ければ存在すらしていない筈であると言うのに、確かに、ボクは僕の意識を感じる事が出来る。 しかし、ボクは今迄に誰かに対して、その様な話を打ち明ける事が出来ていたのかしら? どうやら、………ボクは、自閉症を背負っているのかも知れない。
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