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あとがき
最後までおつきあいいただきありがとうございます。
これも書いたのはずいぶん以前で、そのときは某所で
「文章は上手いけど中身は中二病」とか、
わりとぼろくそに言われたものです。
あと「某アニメのパクリ」とも。
それはぜんぜん意識してなくて、むしろイメージの原型になったのはスティーブン・キングの「トウモロコシ畑の子供たち」という短編。あのミニマムな話をどこまでも膨らませたらどうなるか、ということで、全体の構想では、このあと話は30年後に跳ぶのです。18歳以上が存在しない、仮にいたら即殺さなければならない、たとえそれが自分の恋人や兄弟であっても、という世界。そう言う世界での苦悩や葛藤というのはキングの短編には抜けていたもので(そういう方向性ではなかった)、その部分を書きたくて構想を始めたのでした。
本編が後味悪く終わったところに、今回の話をエピローグとして持ってきて、ガッカリ感を増大させようというたくらみだったのですが、その本編がいつまでたってもピシッと決まらず、放置するような恰好になっていたのでした。
おそらく作者の健康寿命的にそれは書ききれないとは思うのですが、同じ世界の別の側面を描いた短編は、書く機会があるかもしれません。そのときはよろしく。
ここまで読んでくださる奇特な方はいらっしゃらないと思いますが、さいごまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
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