2人が本棚に入れています
本棚に追加
夜になると、お母さんが帰ってきた。
「ただいま、あれ!もしかしてレトルト母さん勝手に開けたの?」
「おかえりなさい、だって一人だと寂しくて。」やっと帰ってきたお母さんに抱きついた。
「わかるけど…これ値段高いんだよなー。」そう言いながら、お母さんは頭をなでてくれる。
テーブルに着き、今日の出来事をお互いに話した。
お母さんはこの時間が好きみたいだ。
「そろそろ寝る時間じゃない?」お母さんはあくびをしながら言った。
「そうだね、おやすみなさい」そう言ってお母さんにキスをし、ぼくはゴミ箱に入った。
「やっぱり家に帰るときに誰かがいると安心するわ、家族って煩わしいからこれぐらいがちょうどいいのよね。
またレトルト家族シリーズ買ってこよ。」ゴミ袋の口を結びながら母さんは言った。
最初のコメントを投稿しよう!