ボクはキミのウツロ

ボクはキミのウツロボクに抱かれて罪を刻んで幾何学の檻にキミはキミを閉じ込めてボクはキミのウツロボクはキミのウツロキミはボクに答えてはくれない二人重ねた身体は波に揺れてキミはボクにキミを映し出すボクにはキミを堰き止める腕はなくこの指をキミはすり抜けていくボクはキミのウツロボクはキミのウツロボクが愛したキミは愛の契りの意味を知らないボクを慰めたフリをしてキミはボクの胸に誰かを描きボクの渇きを嘘で潤してボクはキミのウツロになるボクはキミのウツロあの街でキミが消えたキミはボクに忘れてと言い残して幾何学の檻は天井にアーチを象り悲恋の舞が織りなす花々はキミに手向ける愛の模様になる零れ落ちる花びらはボクの上で色あせてボクはキミのウツロになる d1edb588-fc24-4133-b6be-d73812527ccd