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「え、あうんまぁそのなんというか…」
私も美音もしどろもどろだ。
「こいつらいわく『氷山冬夜は貴公子!』なんだとさ」
「「………」」
(ノブ!余計なこといわないでよ!)
「ぶっは!!トーヤが貴公子なんてありえないだろ!ハハハハハまじで笑える
!」
と盛大に吹き出しながら、転校生が言った。
「あのさぁオレのこと冬夜でいいよ。あとファンでありがとう。サインでもしようか?」
と氷の貴公子…じゃなくて冬夜が言った。
「つかとうやって長いからあだ名じゃだめか?」
「例えばどんなあだ名がある飯山。」
「うーん冬夜っていう名前には冬って漢字があるじゃん。だから『フユ』とか?」
(うん、相変わらずネーミングセンスないね、ノブ)
と私と美音がため息をついていると、
「ハハハ!いいじゃんオレも明日からトーヤのことフユって呼ぼうかな?」
「ぜっったいに嫌だ!ていうかなんだよそのあだ名女みたいじゃねーか!飯山お前ネーミングセンスねーな?」
と冬夜がいうので私と美音は黙ってうなずいた。
◇◆◇◆
「あ、俺と朔こっちだから。じゃまた明日ね。みんな」
と言って、転校生とフユが帰っていった。
そして美音とも別れ、私はあとで行くからとノブに伝え家に入っていった。
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