始まりの物語

2/3
前へ
/15ページ
次へ
ここまで読んでくれた人には気になっていることがあるだろう。そしてそれはきっと私の部活のことだろう。私の部活は『鑑賞部』だ。具体的になにを鑑賞するかというと… 「あ、おはよう湊川さん、天城さん」 「「おはようございます。部長!」」 私と美音は声を揃えた。 美音や部長としばらく話をしていると窓辺がにぎやかになってきた。 気になって窓辺を見ると 「ねぇ2人とも氷の貴公子が登校してきたよ!」 と同じ部活の山口さんが声をかけてきた。私と美音が窓辺に行くと、そこはもう部員であふれかえっていた。 (やっっば!話に夢中で気づかなかった!一生の失態だー!) 部員たちの頭の間から顔をのぞかせると、氷の貴公子=氷山冬夜が登校していた。 「あーやっぱり貴公子カッコイイわ~」 氷山冬夜→顔良し・頭良し・運動神経良しなハイスペックな男子である。 そしてこの部活鑑賞部は氷山冬夜をふくめ桜林学園のイケメン(美少女も)を影ながら見守るという部活である。 ちなみに美音も可愛い美少女なのだが私も鑑賞部に入りたいと部室の前で一週間ごねたので部長がしぶしぶいれた。 まぁ私としては美少女が同じ部活にいるというだけで気分が上がるから美音が入ってくれて嬉しかったのが本音だ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加