弱さとは

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いじめをするやつは弱いやつなんて誰かがいった。集団じゃなきゃ何も出来ない。心理学上共通の敵を作ると人は安心するのは分かるが人を殴ることへの理性が外れてしまったかまたは罪悪感に負けぬよう稚拙な論理で自分の行動を正当化してしまう。 彼らは弱さが故不安なのだ 皆が塩素の匂いと制汗剤の香りをまといながら髪の長い女子生徒は首にタオルをかけている午後の教室。次は数学の授業だが何故か私の机には用意したはずの無い数学の教科書がびしょ濡れで置かれており、所々文字や今までマーキングしてきたインクが滲んでいた。 教室の隅で男女の群れがこちらを見てコソコソと話しながら笑っている。彼等にとって僕なんて自己満足のための玩具、仲間意識を高める共通の敵。なんなら男は女がいるかどうかでどんないじめをするか変えるし、女は男がいなきゃ僕に見向きもしない。 男の担任に相談した時は「確かに暴力は良くないが君の態度にも問題があるんじゃないか?」と何故か僕が怒られ、女の学年主任に相談したときはヒステリックを起こしクラスみんなの前で名指しで叱りつけ悪化。 とても悔しかった、そして大人が許せなかった。 この世に正しく正義を執行できる人はいない 大人もアイツらも嫌いだ このままアイツらは大人になっていじめは過去のものとして社会で普通に暮らしてゆく、こっちはコミュニケーションに問題やトラウマを抱えて生きていくのに。 僕が何もかも上手くいかないのはアイツらのせいだ 責任を取れよ、僕は悪くないのに。 大人は子供守らない、だからアイツらが僕をいじめるんだ、だからこの日本はダメなんだ。 「今の安藤首相はくそ!」 「渡辺のやつ多目的トイレでってま?きっしょwwwww」今日も青い鳥に酷く稚拙で醜い意地を垂れ流している 読んでいただいてありがとうございました
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