第1話 出会ったのは皇帝陛下!?

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「それじゃあ、私はこれで失礼します。」 「ああ、また。」 カイが手を振ったから、つい反射的に手を振ってしまった。 しかも、カイは笑っている。 余程、日本から来た私が、面白かったのかな。 「気さくな方だったでしょう。皇帝陛下は。」 「はい。って言うか、私これからもカイって呼んでいいんですか?」 「いいのでは?ただ、二人だけの時だけですよ。皆といる時は、皇帝陛下と呼ぶように。」 「はい。」 そりゃあ、そうだよね。 皆の前でも、平気で「カイ~」なんて呼んでいたら、日本から来たあの女はバカか?と思われるもんね。 気を付けよう。 「さあ、今日はこの辺にして。食事にしましょう。今日はあなたの歓迎会だそうですよ。」 「うわあ。嬉しい。」 お城のキッチンに行くと、豪華な料理がたくさん作られていた。 「皆さん、ありがとう。」 華やかな宴は、夜遅くまで続いた。
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