第1話 出会ったのは皇帝陛下!?

8/10
前へ
/152ページ
次へ
ドキドキした。 なんてスラッと、身長の高い人なんだろう。 髪もサラサラで、まるでシュガーボーイみたい。 日本にいたら、アイドルで通用しそう。 「皇帝陛下。かの料理人を、連れてい参りました。」 振り向いた陛下は、蒼い目をしていた。 素敵。絶対、王子様だ。 って言うか、皇帝陛下って言うくらいだから、もう王様なのか。 「初めまして。君が涼花だね。」 「は、はい……」 「カイ・ロン・カイネンだ。皆、カイネンⅢ世とか、陛下と呼ぶ。宜しく。」 「よ、宜しくお願いします。」 急に手を差し出され、無意識に両手で握手をしてしまった。 「ははは。日本人女性は、恥ずかしがり屋だね。」 日本語で話しかけられているのに、なぜか返事ができない。 偉い人だって、解っているからなのかな。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加