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ドキドキした。
なんてスラッと、身長の高い人なんだろう。
髪もサラサラで、まるでシュガーボーイみたい。
日本にいたら、アイドルで通用しそう。
「皇帝陛下。かの料理人を、連れてい参りました。」
振り向いた陛下は、蒼い目をしていた。
素敵。絶対、王子様だ。
って言うか、皇帝陛下って言うくらいだから、もう王様なのか。
「初めまして。君が涼花だね。」
「は、はい……」
「カイ・ロン・カイネンだ。皆、カイネンⅢ世とか、陛下と呼ぶ。宜しく。」
「よ、宜しくお願いします。」
急に手を差し出され、無意識に両手で握手をしてしまった。
「ははは。日本人女性は、恥ずかしがり屋だね。」
日本語で話しかけられているのに、なぜか返事ができない。
偉い人だって、解っているからなのかな。
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