第1話 出会ったのは皇帝陛下!?

9/10
前へ
/152ページ
次へ
「そんなに緊張しなくてもいいよ。気軽にカイって呼んで。」 「ええっ!」 急いでアルッティさんに、助けを求めた。 「いいのでは?」 面白そうに笑っている。 「じゃあ、カイ。」 「何だい?」 呼び捨てにしても、普通に返事している。 「これから、宜しくお願いします。」 「こちらこそ。」 さっきのクセで、カイに握手を求めたら、アルッティさんに振り払われた。 「握手はまだ早い。」 「ええっ!」 握手に早いとか遅いとかあるの? 「ごめんね。外国から来たばかりの人とは、直ぐに握手できない決まりなんだ。」 「へえ……」 そうだよね。 誰でもほいほい握手してたら、誰にでも襲われちゃうもんね。 実際、今だってカイとは距離があるし。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加