虹のリルオー

ルヨーノ

ある朝方、搾乳し終わった牛を放牧させる作業をリルオーが手伝っていた
（手伝わされていた？）時である。

牛を牛舎から出す作業をしていると同じように家の手伝いをする隣家の娘
ルヨーノが境界線の柵付近にいるのを見つけた。
するとリルオーはそこまで走って行ってからかい半分で彼女に話しかけた。

以前はまだ理性が伴わずからかうどころかいじめていたようなところもあったくらいのリルオーだがもはやそのような時期は過ぎた。

しかしそういう経緯があったせいか今はお互い仲が悪くはないもののルヨーノの方がリルオーに対して釣れない態度をとる時がある。

特にその日に出会って最初のうち（彼女の気持ちが整わない、乗らない時）
などには。