虹のリルオー

ルヨーノ

「ところで今度のチーズ品評会には行くの？」

「教える必要、ある？」

うーむ、今日はまたいつにも増して手強い！
ルヨーノは低血圧なのか？
そこでリルオーは戦略を変えた、その日の容姿褒め褒め作戦に。

「お、今日のその服、花柄で素敵だね。」

「昨日と同じなんだけど・・・・」

そう言われてもリルオーは慌てない。
これは言葉遊びみたいなものだ、会話を続ける事にこそ意味がある。

「え、そうだっけ、おかしいなー？」

何がおかしいな、だ！

「そうか、付けてるエプロンが違うから何か違うく見えたんだ！」

「これも同じ！今日これから洗濯するまではね。」

「え、そうだっけ、そうだったか、うーん・・・・」

「・・・・」

「なんか違って見えるんだよな・・・・そうだ、顔色、顔色だ、顔色が違う、
昨日よりー良くない、何か悪い物でも食べたの？」

「・・・・」

ある意味、リルオーはもう火だるまであった。