二【春・出会ってしまった】

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「そんなハシタナイ恰好で、廊下にでようとするなんて……先輩マゾなんですか? それとも淫乱っていうんですかね?」 「あッ⁉︎」  破かれたシャツの裾から見える小さな粒を、キュッと指でつままれた。それだけで全身になんとも言えない疼きが這い上がる。 「ぁん……んッぁ」 「先輩、気持ちいですか?」  クリクリと、押しつぶされたものを捏ねるようにされると、俺の喉からうわずった高い声が鳴る。自分の声じゃないみたいだ。それもそのはずで、悠斗自身でさえ一度も聞いた時がなかった。  そういえば言ってなかったみたいですが、俺はまだDUTEI!そしてもちろんSHOJO!!学園に入っていたといっても、そんなみんなして大人の階段登れるわけないじゃん。  ただでさえ人気は生徒会とかに取られているのだから!!  恥ずかしくてたまらないその声は、必死に止めようと思っても全然止まらない。    初めはただくすぐったいだけだったのに――……  冷たい高宮の指先が俺の小さな突起をやさしくなでるたび、小さな快感の波が押し寄せる。 「ふっ……んッ……はぁ…ぁっ…ん」  ジンッと疼く快感に自然と腰がうねる。それがひどく恥ずかしかった。  感じたくないのに、初めての快感に過剰におぼれてしまう。  嫌でたまらないはずなのに。  理性と矛盾して厭らしく反応してしまう体に、涙が浮かんだ。 「先輩、顔上げてください」 「ん…いゃ…ぁ」 「ダメです」  グイッ 「あっ」  嫌だと言ったはずなのに、高宮はお構いなしだった。無理やり悠斗の顎をつかみ、頭一個分違う顔を見上げさせられる。  溢れた涙が頬を伝って高宮の手を濡らした。  悠斗の顔は屈辱にゆがんでいた。  同時に快感に侵されていて息が上がり、半分開いた唇から赤い舌が男の欲情を酌みとる。白い頬も、紅を厭らしく散らしていた。  快感に頭が付いていけてないことが分かりやすく顔に出ていた。 「いやっだ……」  見られた!  悠斗の目が見開き、さらに顔を赤らめる。  ブンッ  恥ずかしい気持ちが一気に頂点まで達し、思いっきり暴れて手を振り切る。  その衝撃で、ヅルヅルと力が抜け背中からドアにもたれかかる。 「おっと……大丈夫ですか?」  腰を掴まれゆっくりと下に座られながら耳元でささやいてきた。 「ぁっっ……」  ついでにペロリと首筋から耳裏までを舐めあげられ、湧き上がる甘い快感に完璧に腰が抜けてしまった。
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