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このクソ男……
「先輩今俺のこと“最低野郎”とか思ったでしょ? 」
ピクリと悠斗の体が震える。
いや、“このクソ男”とは思ったけど…
最低とかそこまではっきりは思ってないよな……
うんうん……
でもクソ男の方がなんかニュアンス的に嫌な感じかもしれないよな…
クソが付いてるわけだし。
ププッ
クソか~まっちょうどいいかコイツそんな感じするし
「ふ~ん。俺としてはそんな感じってどんな感じなのか詳しく聞きたいですけど?」
あ?……ん?……しゃべってた?……??
!!!
笑いを含んだその言葉に、おそるおそる上を見上げた。
「どうしたんですか? そんな怯えた顔で見上げないでください。こっちが我慢できなくなりますよ」
「え?」
また恐ろしいことをさらりと口にした気がする。
あわてて悠斗は目線を外そうとした。が、
「ひぃ……んぁ」
座らせた悠斗の膝をわり、高宮の長い脚がその間に割り込んできた。
下部の脆い部分を固い膝でグニグニと刺激し、強弱をつけて撫でまわす。
上の部分だけを刺激され続け、中心の部分には一向に触られていなかった悠斗は、鋭い快感が下部から上り詰め、白い喉をのけぞらせた。
視界に高宮の満足した顔がうつる。
「ふぁ、この……ひぃん…ゃめろぉ……」
「こんないい状況。止められるわけないじゃないですか。ね? 先輩」
「んの…くそ男が……」
キッと睨みを利かせて見つめる。対象に、高宮の顔はすごく楽しそうにほくそ笑んでいた。
気に食わない。
この状況を作っている高宮も、快感に負けてしまう体も。
いや、一歩的にやられているのは悠斗の方だ。この状況で一番わるいのは高宮。
頭では理解していても、悠斗の変なプライドが考えの邪魔をする。
変なプライド。
それこそ、こんな状況を許せるわけがない。こんな年下に襲われること自体、プライドを傷つけられる。
そうなんだ、
俺は、もっとこう大人の男の人に手取り足取り教えてもらって――
初めては身も心もトロトロに溶かされ、ドロドロのぐちゃぐちゃでだな……
手だれた大人の指使いに俺は恥も理性も失い、その快感に酔わされ、ただ溺れる。
そして一つになる時の痛みさえも甘い痺れに変わるほどに愛され、幸せに処女をささげたい。
だから……
こんなところで処女紛失は絶対に嫌だ!
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