可愛い姫と王子

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可愛い姫と王子

「えーっ!!ぼく、ベビーマントル・リーフのサラダ…きらいなんだよ… おねえちゃん…たべてくれない?」 「ダメよ…アンタ…ぜんぶのこさずたべないと… サブリナさんがつくってくださったんだから… いつもありがとう…サブリナさん…」 …相変わらず姫は人に対する思いやりがあって、 愛くるしいお顔で、よく本を読んでいて… 将来、このジュエラ王国を任せられる存在になるのは間違いないと太鼓判を押しても良い存在だと私は常日頃思っている… そして王子も…ちょっぴりヤンチャでゴルド様を困らせたりするけれど… 私はこれくらいの男の子の方がソーディアのムラサメ王子のように精悍で皆から慕われる立派な魔法使いとしてこの国を引っ張ってくださるに違いない。 だって…お二人はあの美しいプラティナ王女様と 異世界からいらして…古い慣習に縛られていたこの魔界を変えてしまった優也様のお子様達ですもの… 私がお二人のお世話係のメイドとしてジュエラ王宮で働き始めてからほぼ半年が経とうとしていた… 「そう…そうです…ふふふ… 流石はミス様…私がお教えした事は全て覚えていって下さいます… ああ…リル様…ここはこうだと昨日も言ったじゃありませんか…」 「チェッ…べんきょうなんてつまらないよ…」 「アンタ…わるいこといわないからケリーさんのいうことをよくきいておきなさい… でないと…しょうらいジュエラのおうじはアホおうじだってみんなからバカにされるわよ… そんなこといわれたくないでしょ…?」 リルはミスの言葉を難しい顔をしてよく考えた。 そして… 「イ、イヤだよ…アホおうじだなんて…」 「なら、ケリーさんにあたまをさげてもういちどおしえてもらいなさい。」 「…ゴメンなさい。ケリーさん…わからないところをもういちどおしえてもらえますか…?」 「はいはい!!じゃあ、ここはですね… …私は素直で可愛いお二人の教育係メイドとしてジュエラ王宮で働き始めてから早くも半年が経とうとしていた… 「さあ!!シーツをお取り替えしますからね… リル坊ちゃん…もうすぐプラティナ様がお迎えに来られますよ…もうお昼寝の時間は終わりですよ。」 「うーん…ムニャムニャ…もうすこしねかせてよ…」 「アンタねぇ…ひるまにそんなにねてると…よるにねられなくてママにおこられちゃうわよ… 「チェッ!!わかったよ…ゴメンなさい…クリスさん…」 「いえ…ウフフフッ…」 …優也様とプラティナ様…本当に素敵な家庭でお二人は育ってらっしゃるのでしょうね… アタシもいつかこんな可愛い子達を…ああ…幸せな結婚に憧れてしまうわ…
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