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 青木は体のだるさで目が覚めた。  昨日はとてつもない一日だった。崖をさった後、勝に送ってもらう予定だったが、本人は崖の下。スマホの明かりと記憶力をたよりになんとか勝の車が止めてあるパーキングにたどり着いた。そこからが問題だった。駅からパーキングまでは車で来た。ただ幸運なのは、その道のりが一本道であったこと。疲れもあって、約一時間かけて崖の最寄り駅に着いた。またそこからどう時間をつぶそうか悩んだ。夜の11時。近くに開いてる店などない。とりあえず始発までやっているマンガ喫茶がないか調べると、駅から30分程歩いた所に24時間の店があり、マップを見ながら行った。着いて個室に入り、寝ようと思ったがまったく眠れない。脳が興奮状態にあった。しかたがないから、パソコンでゲームをした。そうこうしているうちに始発の時間になり、マンガ喫茶を出て30分歩き最寄り駅に着く。ここからまた3時間の電車の旅。あいかわらず眠れず名古屋駅に着く。家に帰ってきたのは朝の8時20分。さすがに脳も体も疲れはて、ベッドに倒れこむように眠った。  現在昼の12時すぎ。やはり完全には眠れていない。  目を覚ますために青木はテレビをつけた。
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