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車の中では全員初対面なので、かるく自己紹介をした。
車を運転して岐阜県から来た勝。年は52歳で会社社長。最近仕事でヘマして自分自身に自信をつけたくてサイトに投稿した。こういうことは初めてだという。
勝の車に待ち合わせの30分前には来ていた笹山(ささやま)。年は19歳で親や親戚などはおらず、半引きこもり生活をしている。たまにゲームサークルの食事会に行っているらしい。
そして青木。23歳で現在ニート中。勝には金がないと言ったが、実は親が代々金持ちの家系。時間だけもてあましている。
共通点のない三人が崖をめざしている。
崖の最寄り駅から20分くらいしたところで車が止まった。
「崖の近くにパーキングはないから、ここに
止めておこう。」
勝は、青木と笹山を降ろしてパーキングに車を止めた。勝が5分くらい車の中でゴソゴソとやっていた。それから勢いよくドアを閉め二人のもとに来た。
「さぁ、あとは歩くだけだ。10分ほどで着
く。楽しみだなぁ。」
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