Hydrangea2

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✳︎✳︎✳︎ その後 ✳︎✳︎✳︎ 干からびた俺。 ある日の女の涙。 それを見てまた俺に水気が戻った。 女が別れを口にするとき、つるりと頬にすべらした涙。 悲しい気持ちは俺だけのものではなくて 涙は語る。 忘れた筈の水気が、女への気持ちが戻っていって 俺はまた水吸う柔かさが戻り スポンジへと戻った。 見上げると紫陽花 花片を露が一筋落ちた。 乾いてた俺はいっぺんに 水気溢れ潤い溢れて 元の俺の役割を取り戻した。 スポンジ。 俺の流したかった涙を流した女。 湿気で紫陽花を潤した。
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