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隠しきれたと思っていた
▪過去作。言葉遊びバトンにより四章終盤より隼人×白夜。
▪ほのぼの。
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毎日笑って、幸せなふりをしましょう。
不幸を、私情を、他人に悟られないように。
「おい、」
「ん?」
「上手くいってねぇのか?」
「何が?」
「宗太郎と」
「!」
確信を突いてきた紅眼は鋭くーーけれど、何処か優しくもあった。燻り始める焦燥感。
何故、隼人にはまやかしが通じないのだろうか。
昔から変わらない読みの早さと気遣いと。
「何で解るのかなぁ……?」
「解るよ。お前の事なら、何でも」
得意満面な顔。くしゃり、髪を優しく握った大きな手のひら。
「何があっても俺がいる。安心しろ」
似合わない温和な笑顔。
嗚呼……上手く隠しきれたと思っていたのに。
やっぱり、隼人に嘘はつけないや。
……END
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こんな風に優しい隼人は、白夜しか知らない。
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