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「なんでこんな中途半端に終わってるんだよ」
「さあ?俺は、レインコートの女に襲われたんじゃないかって思ってるけどな」
「じゃあ、こいつは外でこれを書いてたっていうのかよ?」
「いや、そんな事まで俺はわかんねぇよ。ただ、お前今日赤い傘持ってきてただろ?だから気をつけろよ、って言いたいんだよ」
「あぁ、確かに。言われてみれば、っておい!なんでわざわざ言ったんだよ!?何も知らずに帰れば何にもなかったかもしれないのに!」
ハハハ、と親友は笑い流し、そこで休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
そして。
その放課後。
俺は、
窮地に立たされている。
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