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「ええと……もの知らずですみません。その、『セルシア騎士団』というのが、わからなくて。ここは基地の街だから、あなたはてっきりアメリカの方かと思ってたんですけど、騎士ってことは、もっと別の国の方なんですね」
「別のクニ……というのが、わかりませんが。アメリカというところから来た訳ではありません」
言いながらゆっくりと立ち上がると、少女は驚いたように目を見開いた。
「どうしました?」
「あ、いえ……身長、めっちゃくちゃ高いなあと」
少しのけぞる彼女に、クレイセスは笑う。
「私は平均的ですよ」
身長の差が高圧的になってしまったのか、少女はさりげなく数歩の距離を置いた。
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