たけのこ君の成長期《保育園編》

ちゅるちゅる？

ある日、先生が聞きました。

「たけのこ君の好きな食べ物はなあに」

たけのこ君は、答えました。

「ちゅるちゅるが大好き！」

先生の頭の中で翌日から、《ちゅるちゅるっ

て一　何？》となりました。

どんなな物かをお昼ご飯を食べる時に、たけ

のこ君にたずねました。

「ねえ、たけのこ君それは、（ちゅるちゅる

ー）と口に入るうどんのことそれとも（ちゅ

うちゅうー）と口に入るゼリーのこと？」

出てきた食べ物で、たけのこ君に一つづつ聞

いてみました、しかし色々な食感の食べ物で

聞いても、いっこうにタケノコ君は首を縦に

振りませんでした。

はたして、たけのこ君の大好きな「ちゅるち

ゅる」とはいったい何？先生の心の中の《も

やもや》は、その後さらに大きくなってしま

いました。どうしても分からない先生は、た

けのこ君のお母さんに聞くことにしました。

「この子は、お鍋に入っている[葛切り]が好

きなんです、多分その事ではないかと思いま

す。」

なるほど言われてみれば、口に「ちゅるちゅ

る」と入っていくわ・・。

先生の心の中の《もやもや》は、ようやくす

っきりとしました。