3058年7月7日

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スカイは何をやっているのかわからず、その紙の文字を見ようとしたが、その前にホシに紙を隠される。 「待って!ダメ!」 「いや、何をしてるのか気になってだな……」 「本の真似。僕も、紙に願い事書いてみたんだ。笹っていうのが無いから、空に掲げてみたけど」 「どんな願いだ?」 「……それは恥ずかしいから内緒」 隠した紙に書かれた願い。 『これからもスカイと一緒に居られますように』 流石にバレるのが恥ずかしいと思ったのか、紙は鞄の中に突っ込んで無理矢理隠し通した。 その瞬間、力が一気に抜けホシの右腕がドサリと地面に落ちた。 「あっ……」 「ホシ、もう既に1日の稼働量を超えている。そろそろ、俺は迎えに来たんだよ」 「ごめん、1度探すと夢中になっちゃって」 大きく溜め息吐いたスカイは、落ちたホシの腕を拾いあげて本人に返す。 「俺もお前も、状況なんだ。人にも過去にも興味が湧くのは分かるが、ある程度自己管理してくれよ」 ホシは自分の腕を持って、笑顔で頷いた。 今日もまた星が流れる。 半分に割れた月が空に浮かんだ、光が殆どないこの世界。 いつか止まるこの身体と共に、この世界で生き続けていく。
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