牛乳

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牛乳

「牛乳ちょうだい」  君は毎日やってくる。 「そんなに好きなの?」私が聞くと「まぁ」と君は少し笑って答えた。  今朝、廊下で君の名前が聞こえた。  願掛けをしているらしい、と誰かが話していた。  好きな子の身長を超えたら告白したいから、と。  いつもは譲ってあげる牛乳を今日は渡せなかった。
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