知らないこと
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知らないこと
「ほい」 迷うことなくお前は俺の好きなジュースを渡してくる。 「さすが幼なじみ」 「俺らの間に知らないことなんてないだろ。初恋も初デートも全部知ってるぜ」 そう言って得意げにお前は笑うから俺は曖昧に笑い返す。 本当はお前が知らないことがひとつだけある…俺がお前を好きだってこと。
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