見ていたのは

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見ていたのは

 君は手元のスマートフォンに夢中でちっともこっちを見てくれない。  悔しくなった私は目の前のケーキを頬張った。  やっぱりこっちだな、そう呟く君の声が聞こえた。  無理やり画面を覗き込むと、私の好きなブランドの指輪が見えた。  顔を上げた私に君は誕生日プレゼントじゃないから、と言った。
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