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はじめに なぜこのエッセイを書いてみたいと思ったのですか
はじめまして。みなさま。
このエッセイに興味を持っていただけて、ありがとうございます。
本題に入る前に、自己紹介を兼ねて、私の環境や価値観を少し書かせていただきます。
一人で暮らし始めて、四半世紀が過ぎました。
このエッセイを書き始める少し前から、自分の中にモヤモヤと、言葉が溜まっていくような気持ちがしていました。
自分はどうやって生きてきたのか、何を考えてきたのか、感じてきたのか、どんなことから何を選択して生きてきたのか、整理しておきたいという気持ちです。
それは、まるで言葉をまだ話せない幼児が、あたまのなかに溜まっていく思いを吐き出せなくて、もんもんとしているような感じでした。
ふと、自分への質問と答えを書いてみたいという欲求に駆られました。
些細なことでも、私は何を感じて、目の前の選択肢を選んできたのか、それによってどうなったのか、またはそこから感じたことがあったのか、書いておきたいと思ったのです。
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私の今置かれている環境は、次の特徴があります。
① からだに、生まれた直後からの障害があります。
② その障害によって、身の回りのことは自分の手ではできません。
③ 介助制度を使って、介助の方に毎日きていただくことで、民間アパートを借り、選んだ地域でひとりぐらしを続けています。
④ 経済的には日本の福祉制度を活用しています。
これらの環境により、物事の考え方が、世間一般の視点と違うかもしれません。
ただ、もしかしたら、同じような環境で生活されているかた、障がいのある方と関係性のあるかたには、身近な話題になるかも知れません。
私は、自分が困った時、だれかに相談がしにくいことが起こった時、何かヒントになる本があればいいと思い、さまざまな本を読みました。
いろんな本の中から少しずつヒントをいただくこともありました。
いつかそういう読み物のひとつとして、だれかのヒントになれたら素敵だなあと思いながら、納得がいくまでこのエッセイを書き続けてみようと、今は思っております。
おこがましいことではありますが、できる限りわかりやすく、正直に書いてみようと思います。
ひとつ一つのエピソードには、私の置かれている背景等が書いていないので、もしかしたら違和感を感じるかもしれません。
各エピソードは独立していますが、わかりにくい場合は通して読んでいただけると、幸いです。
全体を読んでいただいた時に、なんとなく繋がるように書き表すことを努力いたしますので、どうかお許しください。
少し気にしていることがあるけれど、人になかなか話せないと感じているあなたのもとへ、このエピソードのどれか一つが、届きますように。
そして、少し心が晴れる道具の一部になれますように。
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