はじめに なぜこのエッセイを書いてみたいと思ったのですか

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はじめに なぜこのエッセイを書いてみたいと思ったのですか

はじめまして。みなさま。 このエッセイに興味を持っていただけて、ありがとうございます。 本題に入る前に、自己紹介を兼ねて、私の環境や価値観を少し書かせていただきます。 一人で暮らし始めて、四半世紀が過ぎました。 このエッセイを書き始める少し前から、自分の中にモヤモヤと、言葉が溜まっていくような気持ちがしていました。 自分はどうやって生きてきたのか、何を考えてきたのか、感じてきたのか、どんなことから何を選択して生きてきたのか、整理しておきたいという気持ちです。 それは、まるで言葉をまだ話せない幼児が、あたまのなかに溜まっていく思いを吐き出せなくて、もんもんとしているような感じでした。 ふと、自分への質問と答えを書いてみたいという欲求に駆られました。 些細なことでも、私は何を感じて、目の前の選択肢を選んできたのか、それによってどうなったのか、またはそこから感じたことがあったのか、書いておきたいと思ったのです。 ******************* 私の今置かれている環境は、次の特徴があります。 ① からだに、生まれた直後からの障害があります。 ② その障害によって、身の回りのことは自分の手ではできません。 ③ 介助制度を使って、介助の方に毎日きていただくことで、民間アパートを借り、選んだ地域でひとりぐらしを続けています。 ④ 経済的には日本の福祉制度を活用しています。 これらの環境により、物事の考え方が、世間一般の視点と違うかもしれません。 ただ、もしかしたら、同じような環境で生活されているかた、障がいのある方と関係性のあるかたには、身近な話題になるかも知れません。 私は、自分が困った時、だれかに相談がしにくいことが起こった時、何かヒントになる本があればいいと思い、さまざまな本を読みました。 いろんな本の中から少しずつヒントをいただくこともありました。 いつかそういう読み物のひとつとして、だれかのヒントになれたら素敵だなあと思いながら、納得がいくまでこのエッセイを書き続けてみようと、今は思っております。 おこがましいことではありますが、できる限りわかりやすく、正直に書いてみようと思います。 ひとつ一つのエピソードには、私の置かれている背景等が書いていないので、もしかしたら違和感を感じるかもしれません。 各エピソードは独立していますが、わかりにくい場合は通して読んでいただけると、幸いです。 全体を読んでいただいた時に、なんとなく繋がるように書き表すことを努力いたしますので、どうかお許しください。 少し気にしていることがあるけれど、人になかなか話せないと感じているあなたのもとへ、このエピソードのどれか一つが、届きますように。 そして、少し心が晴れる道具の一部になれますように。
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